レチナ IIIS



レチナIIIc・IIICに続いてレンズ交換可能なレンジファインダー機として、1958年に IIISが発売になった。
総生産台数は45050台。60年までの生産である。
IIIc(C)の交換レンズは前群交換式で、ボディの距離計とは連動せず、大変使いにくいのは 前に書いた
通りであるが、その欠点を補うべく「デッケルマウント」による全群交換式の ノンフォールディング式の
カメラである。

基本ボディ、底部分の巻き上げ、フィルムカウンターの仕組みなど、IIIcに共通する部分 が多いが、なん
といってもフォールディング式を捨てたことがこのカメラの大きな特徴だ ろう。
そして、露出計をシャッタースピード・絞りと連動させ、IIICの横方向のみのパララック ス補正を、Mライカ
のように「斜め方向への補正」にし、さらに交換レンズによってブラ イトフレームもその焦点距離にあった
ものが現れる。 
露出計の連動や、ブライトフレームの補正などの機能は60年代の国産レンジファインダー 機などでも見
られるが、何と言ってもレンズ交換ができることが、このカメラの最大の魅 力だろう。 しかし、時代はその
後一眼レフ全盛期に向かい、レチナッテなどの普及型カメラ以外は、 レチナのブランドは、レフレックスS
3、4の一眼レフだけになる。

レンズシャッターに固執 した結果なのか、60年代でレチナの名前は消えていくのだ。
 

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