RETINA REFLEX S

(1959〜1960)



レフレックスSは、IIISと同じデッケルマウント・レンズ交換式のレンズシャッター一眼レフである。
レンズシャッターの一眼レフは、シャッターの動きが複雑で、ミラーも多くの機種はクイックリターンではなく、今から思うと、不便な点も多い。東ドイツには、エギザクタを始めとしてフォーカルプレーンシャッターの一眼レフが既に生産されていたのに対して、西ドイツのカメラはなぜか
レンズシャッターの一眼レフが多い。

それがなぜだかはよくわからないが、このあたりの点がその後の日本製カメラに次第に市場を奪われていく原因になったのは確かだろう。
いずれにせよ、IIISのページにも書いた通り、時代は一眼レフに移行していったのは、レフレックスS・III・IVの生産台数が、レンジファインダーのIIISよりもずっと多いことからもわかる。

レンジファインダー機は、レンズ交換時のファインダーを単にブライトフレームでまかなわなければならず、おのずと限界がある。現在も続くライカMシリーズでも、最大は28mm枠までで
ファインダー倍率の違うタイプをバリエーションに加えたりして、いろいろ工夫しているのは、ご承知の通りだ。

レチナIIISでも、最大枠は35mmまでで、望遠側も135mmまで。135mmは、正直ちょっと
つらいものがある。
一眼レフになれば、広角28mmも135mmもそして一眼用に発売された200mmもなんなく
使うことができる。
また、レンジファインダーが苦手な近接撮影も楽である。といっても、デッケルマウントのレンズは最短撮影距離が長いのだが。。

レフレックスSは、その後のIII・IVへと改良され、使い勝手は向上したが、基本的な操作は同じであり、複雑な仕組みをもたない分、軽快で使いやすいカメラとも言える。

 

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