RETINA IIIC

(Large"C" ,Big"C")

(1958〜1960)


このIIICは、IIIcの改良型で、一番の特徴であるファインダーの形状から「ラージC」とか
「ビッグC」などと呼ばれ、日本では「大窓」と呼ばれている。そこで区別のため、IIIcを
「スモールC」「小窓」と呼んでいる。
35mm・50mm・80mmのブライトフレームがファインダー内にあり、横方向だけであるが
パララックス補正もある。露出計は、「小窓C」の後期から改良された、高感度タイプだ。

このカメラが、中古市場で「小窓」より高いのは、ファインダー機能の実用性よりも、その生産台数の少なさのためだろう。「小窓C」に比べると、ずっと少なく、68000台である。
確かに、等倍の明るいファインダーは見やすいのだが、距離計像は、「小窓」がひし形の輪郭
がはっきりしたものなのに対して、「大窓」は輪郭がぼやけたタイプなので、このへんは、使う
人の好みで、ピント合わせには意見が分かれると思う。
また、交換レンズに関しては「小窓」と同じ「距離計連動」であるため、せっかくのブライトフレームも、あまり活用することがなく、50mm標準レンズだけの使用には、かえって煩わしか
ったりする。

とはいえ、フォールディングレチナの高級タイプとしては、なんといっても最終機であるし、
レチナの中でも、最もレアモノの、1977年に作られ、関係者に贈られたという125台の
レチナもこの「大窓」である。

安い実用機なら「小窓」、コレクションなら「大窓」といったところだろうか。
 

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