レチナレフレックスとはどんなカメラか

今度は一眼レフの「レフレックス」についての(またまた独断的)考察。 ご存知のとおり、レチナレフレックスはレチナIIIc(IIc・IIICも)の交換レンズを そのまま使える一眼レフです。発売は1957年ですから、Vcの終売年度です。 前にも書いたとおり、レンジファインダーと同じレンズが使える一眼機というシステ ムは、今では考えられないもので、私はレチナで初めて知りました。 今のコンタックスGには一眼のレンズの一部が使えますが、その反対は×。 フランジバックが違うから、当然です。ではなぜレチナはそれができたのか? IIIcとレフレックスを並べて上から見ると良くわかるのですが、ボディー後端から、 レンズ先端までの厚みが同じです。IIIcはフォールディングカメラなので、たたむと 薄っぺらなのですが、レンズを出すと、結構厚みがあったのです。
IIIcとREFLEX。前群レンズ(50mm)をはずしたところ
一眼機の開発は、時代の要請だったのでしょう。取り扱い説明書のページで書いたよ うに、交換レンズは距離計に連動していなくて、大変使いにくいものです。 35mmはパンフォーカスで使えますが、80mmはそうもいきません。また、接写 もレンジファインダーは苦手です。 そこで、レフレックスの登場です。 ただ、今ここに改良を重ねたフォールディングタイプの最終機(VCが実際には最終 ですが)と、初めての一眼機のレフレックスの2台を並べてみると、苦肉の策という か、どうも「こなれていないレフレックス」という気がします。 そもそも私はレンズシャッターの一眼というのはあまり好きではありません。シャッ ターの動きが逆になる、その仕組みは故障しやすいものだと思います。 なんとか80mmを活用したいという一心で買ってしまいましたが、届いてみると、 「やっぱりな」という感じ。外観はきれいですが、ファインダー内はなにやら汚れが あります。フォーカシングスクリーンとミラーの汚れと思い、自分できれいにしよう と、なんとかトップカバーを開けてみると、なんとその正体はペンタプリズムの蒸着 が侵食されたものでした。これはどうしようもありません。いずれ(もしなおるなら) オーバーホールに出すつもりです。 ただ、ファインダー自体は思ったより明るく、中央のスプリットイメージでピント合 わせも容易です。80mmはF4ですが、室内でも十分使えます。なお35mmのほ うは、F5.6で、こちらはファインダーが暗闇でちょっと・・・という感じです。 こうして、2台にそれぞれレンズを付けて操作してみると、改めて一眼レフのありが たさというか、大げさに言えば「カメラ発達史」を実感することができます。 1950年代後半から60年代は一眼レフ、とりわけ日本製のカメラが、世界市場を 席巻していったわけで、それらに押されたのでしょう、レチナも60年代後半のレフ レックスIVを最後に消えていったのでした。そんなことを考えると、感慨深いものが あります。 もし、レチナが一眼に手を染めずに、レンジファインダーのまま(たとえフォールデ ィングでなくとも)市場に残っていたら、面白かったろうな、などと無責任に考えて しまいます。シュナイダーのレンズの付いた35mm機。かなり魅力的だと思います。 レチナ メニューページへ