| エランのヘッドランプは吸気を利用したリトラクタブル構造。聞くところでは、量産
市販車で最初のリトラクタブルヘッドランプだという。 私の車は、購入時から左のヘッドランプポッドががたついていて、上がった状態でピ シっと位置がおさまらなかった。ということは当然光軸もぶれるわけで、車検をひか え、これはまずかろうと自分で修理することにした。 さてその構造だが、ポッドからはボルトが出るようになっていて、それがボディ側に 埋めこまれたナットにはまり、動くようになっている。動くということは当然普通の ボルトのように締めて固定されているわけではない。ポッドの動きは90度くらいだ から、その範囲ならばネジ山での横の動きもほとんどないわけで、しかも単に穴とシ ャフトで動かすよりも、圧倒的にガタが少ない。うまいことを考えたなあと感心する。 さて、私の車の場合このナット部分が一度壊れて、そこをバテで補修しただけだった ため、穴とボルトでガタが生じていたのだった。そこでプレート付きのナットを用意 して、ボディにネジ止めすることにした。 ここで問題は、左右2個のボルトが1直線上に位置するようにしないと、動きに影響 が出る。そこでいろいろ考えたすえ、建築用の長ネジを用意し、ナットの位置をそれ を使って決めることにした。 これがけっこう大変で、もともとはナットをFRPに埋め込んであるため、プレート 付きのナットをネジで固定しようにも、その面が平らではない。しかたなく、ワッシ ャーをかませたりしてなんとかボルトが1直線になるようにナットを固定した。 ポッド側は欠けた部分などをFRPパテで補修。 こうしてポッドはがたつきもなくなり、めでたしめでたし。やはり私はこういう大工 仕事のレストアが好きである。なんといっても形のあるものは目で仕上がりが確認で きる。 ヘッドランプポッドを直した時に外した、ヘッドライト部分の金属パーツの錆びが今 度は気になってしまった。この際とばかりに、それらやバキュームポッド、そしてエ アクリーナーと、フロント部分のパーツをすべてきれいにすることにした。このころ は、サンドブラストがなかったので、剥離剤で塗装を落としサンドペーパーで錆びを 落とし、再塗装。これでもかなり見た目はきれいになった。 ヘッドライトをはずしたので光軸を調整しようとしたが、右側が調節ネジの部分のプ ラスチックナットの固定がまずく、空回りしてしまう。このパーツは取り寄せたが、 届く前に接着剤で固定したらOKだったので、しばらくはこのままということにした。 車検時には、予備検できちんと光軸調整もでき、本検査も無事受かったのだった。 |