エランのお直し

大工仕事は楽しい(2002.03〜05)

ルーメニショントラブルで多いに悩むまで、実は自分でコツコツとボディ関係のレス
トアをいろいろやっていた。

まず、最初から気になっていた床の補修である。
車内のシートの下の床は、もともとペラペラのFRPだが、この部分から外に出てい
る各取り付けボルトのところでジャッキアップしてしまったらしく、何ヶ所か穴があ
いていた。また、助手席の下部分は、こすったかして、少し損傷もある。さらに、シ
ートレールとも言うべきシートをささえる鉄のアングル材はサビサビ。このさいFR
Pを補修しようと思い立つ。
大昔、ウィンドサーフィンのボードの補修をやろうと、1斗缶入りの樹脂と、大きな
グラスウールを買ったまま倉庫に眠らせているのを思い出したのもあった。ところが
樹脂は年月によって硬化剤を加えてもいないのにすっかり固まっていて、缶の形の粗
大ゴミに変身していた。まあグラスウールだけは使える。
といっても、実際にはFRP作業はやったことがないのだ。いろいろ調べて、必用な
ものをホームセンターで買ってくる。今は少量の樹脂も売っているし、硬化剤や作業
に必用な便利な道具も簡単にそろう。硬化剤を適量で加えるのは目盛り付きのスポイ
トでできるが、樹脂の量を正確に計る必用があり、それは会社で予備に持っているデ
ジタルのハカリを使用した。
樹脂を入れるのは紙コップで、攪拌は割り箸。こういうものは使い捨てにするのが後
始末が楽だ。
車内の床は、補修する部分の大きさにグラスウールを切り、上から樹脂を流す。この
やり方は映画「ビッグウェンズデー」の中でベアーズのボードを作っているところの
シーンを思い出していた。
樹脂を流したら、ヘラや刷毛で空気を抜きながら均等に伸ばしていくのだが、この時
専用の金属ローラーを使うと、早いしきれいに仕上がるということもわかった。ヘラ
のようなものだと、樹脂をそぎおとしてしまうが、先がボルトのネジ部分のようにな
ったローラーだと、ネジの谷の部分に樹脂が残るため、一定の力で樹脂を均等に伸ば
しながら、空気を抜くことができる。
部分部分で、グラスウールを2枚とか3枚と重ねれば、好きな厚さにFRPを作るこ
とができる。作業をしながら、こういうことはけっこう好きだし、面白いと思った。
車いじりというと、エンジンをはじめ、いわゆる車の本来の修理・調整は好きだが、
ボディ関係はどうも・・という人も多いようだが、私は車の構造は無知なので、どち
らかというと、こういう大工仕事のほうが、工作というか、模型制作の延長みたいな
ほうが、性に合っている感じだ。こうしてみると、FRPボディのエランは、まるで
プラモデルである。

FRPは、丸1日で硬化するので、翌日には塗装。室内は黒のつや消しペンキを塗っ
た。その他、トランク内なども補修したし、ガソリンタンクの下の部分も補強の意味
で、FRPを重ねた。
助手席の下側は、FRPを貼ることができないため、ペースト状の樹脂を買ってきた。
これは流れ出すことはないのだが、やはり真上に塗ると垂れてきて、そうきれいには
仕上がらない。厚めに塗って、仕上げはサンドペーパーで修正するしかない。

こうして、床の穴はすっかりふさぎ、ついでに床全体を補強したことになった。
あとは、シートレール。これはパーツとしてあるだろが、単なるアングル材なので、
代用品がないかとホームセンターで探したら、同じような形のアルミのアングル材が
あった。これを同じ長さに切り、新しく開けたボルト穴で止めた。多少の軽量化にも
なっただろう。
これですっかり床まらりがきれいになったのだった。もっとも普段はシートの下にな
ってしまい、まったく見えないところではあるのだが・・・・それでも気分がいい。
こういう、そう仕上がりを気にしなくてもいい目立たないところの作業で、FRP工
作にもすっかり慣れてしまったし。
ということで、自分としては、大満足なのだった。車のレストアって面白いと実感し
たのだった。
 


 
 
 

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